食欲不振

  • 2015.08.03 Monday
  • 23:36
68才男性 
三十代頃から時々突然脱力感と強い疲労感に襲われ、食欲もなくなる不思議な症状を繰り返し、63キロあった体重が次第に減って、今では46キロになってしまいました。

病院でいろいろ検査をするのですが、胃が少しただれているぐらいでその頃は特に悪いところは分かりませんでした。先に上げた症状の他に、夏でも「寒い寒い」の繰り返しで、身体の働きが全体に落ちてしまった状態でした。

私の所で治療を始めたのは平成二年でした。働きの落ちた胃腸を整え、元気が出るツボを選び、月に二回ぐらいのペースで治療を続け、お家でも根気良くお灸をすえてもらいました。

症状は少しずつ良くなって、食欲が出てきたので多めに食べられるようになったなーと喜んでいると、下痢をして体重が元に戻ったりと、行きつ戻りつしながらもひたすらこつこつと治療を続け、今では体重も増え、長引くような下痢もなくなり、夏でも寒かったのが平気になりました。健康維持のために月二回は治療にみえています。

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診断のコツはコレ!

この症例は、胃腸の機能が弱っていたものに対して根気良い施灸が機能を改善して良くなった。と読み取れるが、それは表向きの解釈である。

この患者さんの突然の脱力や食欲不振は精神的な問題が主体であったと考えられる。30代から発症して来院時は68歳である。

発症当時何らかの挫折か、病気に逃避したくなるエピソードがあったと推察できる。しかし、男性患者は女性と違って弱音を吐かせることが問題解決につながりにくい。男はメンツの生き物だからである。

治療のコツはコレ!

そこであえて精神的な原因を追及せずに、全ては胃の機能低下が原因であることにして本人のプライドを保ちながら治療に参加させて、自己コントロールが出来るようにもっていった。

もちろん胃に関係するツボへの施灸は胃の動きを良くするので機能的な効果はあるのだが、信じて継続させながら少しずつものの考えが変わるのを待ち、過敏性が弱まってくるのを期待することになる。

今回の格言

節食行動に問題があれば心理的な問題があることを念頭に置く。但し、こうした人は食に関して強い決めつけや思い込みがあり、それを改めさせたり、説得するのは非常に難しいので、本人が受け入れる理屈と治療参加によって改善していくのが常道である。

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