不眠

  • 2019.12.12 Thursday
  • 22:59

不眠

 

不眠を訴えて鍼灸院に来院する患者さんは、すでに眠剤も安定剤も飲んで眠る工夫をしても満足できない方達です。「鍼灸で何とかならないか」と東洋医学に対する期待と不安を抱いて来られます。

そういう方に何をしてあげられるかというと、


これが沢山あります。

 

まず、自分の心と身体が今どうなっているのか気付いてもらいます。
心では、自然な睡眠を妨げている「思い込み」や「こだわり」、心の底にある「不安」などであり、身体では、無意識に入れている「力」や気分で影響を受けた「姿勢」です。

 

お話を聞き身体を拝見して、おおよその当りを付け、疑問に思ったところを詳しく尋ね、患者さんが気付いていない問題を一緒に確認していきます。

 

大事なことは、患者さんが腑に落ちることです。
「あぁそうか!」「なるほどネ」と言う反応が返ってくれば、問題解決に一歩近づけたことになります。

 

その作業の中で、なぜ眠れないのか、何が邪魔しているのか、どうすればいいのかを学んでもらいます。特別な病気を除けば、眠れない理由は、脳が寝ている場合じゃないと判断しているか、眠れないようなことをしているかのどちらかです。

 

ご本人は「眠れない,眠れない」という考えの中に埋もれています。
そこで、自分の心と身体を外から眺め、「私はこうなっていたのか」と気付きを促します。

 

現状が理解できたところで、患者さんを取り巻く環境や抱えてる問題を踏まえて、簡単に出来そうなことから行動を起してもらいます。私の方はそれを見守りながら身体に現れている問題を解消していきます。


鍼灸は、痛みを減らし、凝りや緊張を和らげ、気分を改善し、血の巡りを良くし、免疫力を高めます。こうした特長を生かして患者さんの不調を減らしていきます。場合によっては自宅でお灸をすえてもらう事もあります。ご家族の協力が得られるとより効果は高まります。

 

 

もう少し詳しく解説しましょう。

 

眠れないひとつの理由は、脳が危険を察知して「寝ている場合じゃない」と判断しているからです。

高度な社会で生活するようになった人間にとっての危険は、物理的に襲われる不安ではなく、自分の生活が脅かされる不安です。

 

つまり、心配事が起ると、脳は「寝ている場合じゃない」と判断し、ぐっすり眠ろうとはしなくなります。よって、眠れるようになるにはこの警戒を解く必要があります。

 

まずは、自分の不安は何なのかに目を向け気付くことです。気付いただけでも随分と楽になります。そして不安を解消するためにできる事とできない事を見極め、できる事をやり、できない事は諦めましょう。

 

シンプルですが、とても難しい作業です。そこには人間的な成長が求められるからです。こうした達観に基づく行動は、決意や覚悟といった脳の高度な働きによって起ります。それが脳の混乱を解消し、自律神経系の正常な働きを回復させるのです。

 

そうした全人的な働きかけをするのは東洋医学の得意とするところです。心と身体は密接に相関しているので、気付かぬ不安は緊張という形で身体に現れて来ます。それを見つけ出して解消しながら自分の心の緊張に気付き、人として成長しながら問題を解消したり、整理したり、乗り越えることで、よりタフな自分に脱皮していくことが、こうした不調の解決策です。

 

私たちはそれを助けるためにここにいます。

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