食事時にお腹が痛くなる子

  • 2015.09.18 Friday
  • 22:20
JUGEMテーマ:健康
 小学三年 女子

 
 一月半ぐらい前から食事の前や寝る前になるとおへその周りが痛くなり食事が出来ない事もある。開業の小児科と病院を回ったが、身体はどこも悪くなく精神的なものだろうと言われ、整腸剤と安定剤を出されて飲んでいるが症状は変わらず当院に来院されました。

  お腹の聴診をしてみると腸の動きが激しいことが分かりました。恐らくストレスで腸が激しく動くために痛がるのでしょう。原因は妹とのお母さんの取り合いのようでした。

 学校に行く前にひどい腹痛を起こし、休ませるとけろっと治る子がいます。これもストレスで腸がねじれるほど激しく動いて痛みが出るもので、「登校」というストレスが無くなると腸の動き過ぎも治るのでケロッと元気になり仮病でないかと疑うことになります。
 
 この子のお腹にも同じ事が起こっていました。お母さんにそうしたメカニズムを説明し、腹痛が出たら耳をお腹に当てて腸の音を聞いて見るように話し、腸の動きを整えるツボと気持ちを落ち着けるツボにお灸をすえ、家では腹痛の際にホットミルクを与えお腹を撫でるように指導しました。

 四日後来院したときの話では、腹痛時は腸の動きが激しく驚いた。ホットミルクを飲ませたらその後少しずつ食べることが出来て痛みも治まったそうでした。以来数日おきに来院してもらいながら自宅でもお灸と腹なでを励行してもらったら腹痛が次第に減り食事量が増え、お代わりまでするようになりました。

 しかし、夜寝る前の腹痛がどうしても残っていたので、お母さんにお腹をさすりながら添い寝をしてあげるようにお願いしたところ、夜の腹痛もたまにしか出なくなったので治療を終了しました。

  腸の動きすぎを押さえる治療をお母さんにやってもらう事で、下の子よりも自分が大事にされている感覚が戻り、お母さんを取られた不満から来る腹痛が治まったようでした。初診時に見られた険の立った表情が穏やかになりました。

新米鍼灸師のための極意講座↓ 
診断のポイントはコレ!

 すでに前医で器質的な問題は否定されており、精神的なものだとなると、次に何がその子にとってストレスなのかを探ります。体外は下の子に母親の手が取られていることが多いので、下の子の体調や手間のかかり方を聞いてみると、やはり、お姉ちゃんは後回しになっているようでした。

 寝るときの様子も訪ねると、先に下の子を寝かしつけてそのままお母さんが寝入ってしまったり、下の子が前、上の子が背中側になって寝始めて、下の子が寝てから上のこの方を向くようにしているようでした。

 お母さんからするとそれで当たり前なのですが、お姉ちゃんからすると不満だったのでしょう。結果としてハンガーストライキになってしまったようです。おませな子は何気ない母親の行動にも自分に対する愛情不足を感じ取るもので、その過敏性に親は気付かないことがあります。

 親からすればめいっぱい頑張って育児しているつもりなので、これ以上何をすればいいの?と内心思っているもので、その辺の親の心情にも共感しながら問診を進めると問題が浮かび上がってきます。

治療のコツはコレ!

 こうした精神的な機能障害に、整腸剤や向精神薬は効きません。まずは母親に仮病ではない事を理解させ、子供が満足する愛情の注ぎ方を教えてあげればお母さんの手によってちゃんと治す事が出来るのです。

 まずは腹痛が起きているときにお腹の音を聞かせることです。これで本当に腸がよじれていたいんだと分かります。次にお腹の動きすぎを抑えるように刺激させることです。原則、腹壁を刺激すれば胃腸の蠕動は抑えられます。少し強くお腹を手で圧迫しても楽になります。

 次に温めたミルクを飲ませるとお腹が落ち着いてきて食欲が出てきます。一度ミルクを飲んでしまえば後は何でも食べられるはずです。

 さらに、寝る前にお灸をすえてもらうことでそれまで妹優先だった時間帯がお姉ちゃん優先になり、患児としては満足します。このようにお灸をすえると言う行為を体と心の両面に作用するように仕組むのがコツです。

格言
自宅施灸を心身両方に効くように使うべし。

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM