腕と中指の痛み

  • 2015.06.11 Thursday
  • 21:56
JUGEMテーマ:健康

 50代 女性

 3日前から肘から前腕後側と左中指が痺れる。昨年手首を捻挫したせいかと思い整形を受診しレントゲンでは異常なかった。初診時はさしたる所見が無く、本人が気になるという所に刺鍼し響かせたらしびれが3割に減った。

  ところが除雪機械の操作で3診目には朝方中指のジンジンする痺れで目が覚めると訴え頚肩腕に鍼と灸をし、肘に通電をしたら上肢外側の違和感と中指のピリピリ感が残った。この時点でようやく手根管症候群を示す所見(手根部のチネルサイン)が出たので前腕の緊張部と手首の内側にパルスと施灸を追加したら症状が消失し、6診で治療を終了



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診察のコツはここ!

  症例の経過を見ても分かるように、最初から診断がつくような所見が出揃うことは希で、治療点を見つけるまでには丁寧な診察を繰り返す必要があります。また、複数箇所絞扼されていることが多くさらには、神経根症とよばれるより重い病態を併発していることも多いので、悪いところは複数あると思って診察する必要があります。

治療のポイントはコレ!

  尚、お医者さんの方での治療の目安を成書にみると、「急性に発症したものは局所の安静、消炎剤、ステロイドの局注、装具を使っての関節の安静で3ヶ月ほど経過観察をする。これで改善しないものは手術の対象とする。慢性化して変性型障害に陥ると手術を行っても筋萎縮などの回復は不良となるので早期発見早期手術が原則」とあります。
 
 しかし患者さんたちの多くは切らないで治す方法を希望し、表現に語弊はあるものの、いわゆる「様子を見る」式の保存療法に満足できず鍼灸院を受診し良くなっている方が沢山います。

  神経の変性が進んだ慢性例では手術以外に回復を望むのは困難ですが、患者心理としては医者から手術を勧められても最後の望みを掛けて鍼灸院を受診することは多いものです。こうした場合、筋肉の萎縮や細かい指の動きの程度を正確に評価しながら期間を区切って鍼灸治療を試みます。それで回復の可能性が無いと判断されたものには患者さんを納得させて専門医に紹介する事となります。やるだけやって納得した上での手術は良い結果をもたらします。

今回の格言
絞扼性神経障害は保存療法としてまずやってみる。

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