腱鞘炎 

  • 2015.08.25 Tuesday
  • 18:05
JUGEMテーマ:健康


三十代女性


  

 一ヶ月前に出産し十日前から授乳時や赤ちゃんをだっこするときに手首が痛くなった。と治療に見えました。親指を立てる動作が一番辛く、利き手の右の方がよけいに悪いようでした。

 授乳やだっこの際の手の使い方を指導し、肩、背中、腕、手首と鍼治療して、手首のアイシングとテーピングをしたところ、二日目には腱の圧痛が1/3に軽減し、二週間で五回治療して良くなりました。

 新生児は首が据わっていないために、手のひらで頭を包むように支えて授乳する必要があり、その際親指を立てて頭を支えるのが自然なのですが、この状態を保ち続けているとすぐに親指の腱鞘炎になってしまいます。そのため、授乳中赤ちゃんの頭を支える方法を工夫して親指の負担を減らす必要があります。

 さらに、布巾を絞ったりする動作も悪化の原因になるので、ウエットティッシュを使うのも効果的です。

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治療のポイントはコレ!

妊娠するとホルモンの関係で腱鞘炎が起こりやすくなると言われています。出産後は新生児の世話で手を酷使するのでなおさら発症しやすくなります。主に母指の伸筋腱に起こり易く、授乳中は薬を使いたくないので鍼灸治療の出番は多いものです。

治療のコツは腱の安静を如何に取るかです。患者さんの生活状況を聞き出して、育児を手伝ってもらえる人をありったけ使って患者さんの手を休める算段を付けます。さらに、育児上の動作で患部に負担がかかっているものを洗い出し、その改善策を指導します。抱き方、授乳中の支え方、おむつの替え方、布巾の絞り方など痛みを感じる動作全てが対象です。

アイシングと湿布は強力な治療になります。炎症が強い内は日に数回アイシングをさせると良いでしょう。

鍼治療は症状の広がり具合に応じて治療する範囲を決めます。慢性化していると腱だけでなく上肢帯筋や頸部、上背部まで凝りや痛みが広がっているのでそこまで治療します。

局所の治療はセイリン社製5分03番の極細鍼を使います。腱の最大圧痛部位をピンポイントで探り、気合いで弾入し慎重に刺入して軽い得気を得たところで鍼をとどめます。置鍼時間は5分です。抜鍼後アイシングをします。気持ちよいと感じるぐらいの冷たさで10分ぐらいです。
痛みを助長するような刺鍼は禁物です。過敏になった患部にピンポイントで痛くなく鍼を刺し、きちんと当てるには訓練が必要です。

当該筋の筋腹にも置鍼します。これは1寸01番を使います。患部以外のところは10分ぐらいの置鍼時間で十分にほぐれます。

自宅施灸もいいのですが、子供の危険を考慮する必要があり、十分な安全が確保できない場合はお勧めしません。

これまでの経験で、井穴刺絡やテーピングは効果が見られませんでした。サポーターも患部を打撲から守るのには効果的ですが、それ以外の効果ははっきりしませんでした。

格言

まずは安静を取る算段が第一。

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