突発性難聴

  • 2015.04.09 Thursday
  • 21:07
JUGEMテーマ:健康


40代女性

   12日前に突然右の耳が塞がった感じがしてゴーッと言う耳鳴りがした。2日後に耳鼻科を受診し、突発性難聴と診断された。受診した日は聴力は大丈夫だったのに、その二日後には聞こえが悪くなりその後徐々に聞こえは回復しているがまだ元には戻っていないし、耳鳴りは治っていないので鍼灸治療を希望して受診されました。

   当院では突発性難聴には中頚神経節刺という治療を行います。頚にある交感神経の束を刺激する方法です。耳鳴りやめまい、難聴に効果があります。この方の場合もその方法を行い、さらに耳の周囲で押すと耳鳴りが変化するところ(この方の場合はすべて耳鳴りが強くなるポイントばかりでした)にお灸をすえその他身体全体の調子を整える治療を施しました。

 2回目の治療の後には耳が塞がった感じが取れ、3回目にいらしたときには耳鳴りは静かにすれば聞こえる程度に減っていました。この日耳鼻科で測った聴力はまだ改善していませんでしたが、初診から約1ヶ月後の4回目の治療の時には耳鳴りも、耳が塞がった感じもなくなっていました。それから3週間後の6回目の治療の時には聴力も回復し耳鼻科でもほぼ完治したと言われ鍼灸治療も終了にしました。

極意講座↓

 

新米鍼灸師のための極意講座

判断のポイントはこれ

 難聴、耳鳴りは耳鼻科でも治すのが難しい症状と決めつけられています。しかし、新鮮例に限って言えば鍼灸で結構良くなります。改善する可能性の判断は、発症間もないかどうかです。まだ印象ですが、発症1〜2ヶ月なら積極的にチャレンジします。それ以上長くなったものは患者さんの希望に応じて試してみることになります。

治療のコツはこれ

 当院では治療室のノイズを減らるために、ストーブや蛍光灯、BGMなど音の出るものを全て消して静かな状態にした上で、頚から後頸部、耳周囲を押して耳鳴りが強まったり、弱くなるところがあれば患者さんに手を挙げて貰うようにして治療ポイントを探します。
 うまくすると、耳鳴りが消える場所を見つけることがあります。こういうときは良くなる可能性が高いとみます。耳の周囲は半米粒大の灸5壮。頸部は置鍼をしています。(刺激の方法は未だ確立されたものでないので、いろいろ試してみるといいです。

 この患者さんに行った中頚神経節刺は手技が難しいです。いわゆる交感神経ブロックの方法なので、頸部の解剖を十分理解した上で慎重に行わなければなりません。頸部交感神経節の刺鍼方法はいくつかネット上でも解説されているのでそちらを参考にしてください。
 中頚神経節は小さくて無い人もいるので効果が不確実と言われていますが、安全第一で私は中頚神経節刺にしています。

 未だ十分に確立された分野ではないのですが、効くときは効くので、耳鼻科で諦めろと言われている患者さんからの依頼があれば、試みてください。少しずつ経験が増えるとコツや勘所がつかめて来るはずです。
 代田文彦先生は東京女子医大の耳鼻科外来でメニエルや顔面神経麻痺の鍼治療を研究されていたので、私たち門下生も耳鼻科疾患を治療する機会は多かったので、得意な分野です。ブログにも症例を載せているので、参考にしてください。

今回の格言
 耳鳴り難聴の新鮮例は積極的に挑戦すべし。 

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