精神緊張とバネ指

  • 2011.07.18 Monday
  • 01:14

80代 女性

 

 2ヶ月前から左母指がバネ指になった、整形外科で注射を打ってもらっているものの効果なく、タオルを絞ると痛い。母指を曲げ伸ばしすると指の付け根でカクカク音がする。

 2年前に右母指がバネ指になって
整形外科で注射を打ってもらって良くなったが、今回はなかなか治らない。と言って治療にみえました。


 左母指の付け根を触ると、母指の屈筋腱が尖った小石がくっついたように腫れていました。

母指を少し反らして見ると、皮膚の下に尖った出っ張りがあるのが見ても分かるほどでした。

ただ、腫れているところの圧痛や、母指の屈伸による痛みはそれ程顕著ではありませんでした。

 
 治療は母指屈筋腱の緊張を減らす様に鍼を打ち、腫れている腱の上にお灸をすえました。

バネ指は指の使い過ぎだけでなく、包丁や箒の柄のような硬い棒状のものを握って腱がそれに当たり腫れてくるのも原因の一つです。そこで、硬いものに当てないように普段から注意するようにお願いしました。

 
 3〜4日間隔で治療したところ、3回の治療で手ぬぐいが絞れるようになってきて、5回目の治療の時には尖っていた腫れが丸くなり、7回目には母指の屈伸の際に聞こえたクリック音が小さくなり、8回目には母指球の緊張が緩み、2ヶ月弱の間に12回治療して良くなりました。トゲのように尖った腱の腫れ(こぶ)が無くなってしまったのには私も驚きました。

 

 この方(仮にAさん)を治療していて面白い現象に気がつきました。それは精神的に緊張する話題になると、傷んでる親指に力が入ってくるというものでした。Aさんの場合、家庭内に大きな悩み事を抱えていて、治療の度にその話題になって、私が聞き役になりながら手の治療をしていたのですが、治療中何度も親指に力が入ってしまうので、手の力を抜かせながら治療を進める必要がありました。

 この時同時進行でもう一人の方のバネ指も治療していたのですが(仮にBさん)。そのBさんの場合も家庭内の問題で毎回悩みを聞きながらの治療だったのと、治療中に親指が次第に中に入ってくる点がAさんと共通していました。


 一方3月1日付けでこのブログで紹介したバネ指のケース(仮にCさん)では、2週間で4回治療して効果が現れたのですが、そのCさんに比べて今回紹介しているAさんは症状が軽い割には治りが遅い印象を持っていて、その違いが何故なのかを考えながら治療に当たっていました。
 
 Cさんの場合、治療中悩み事を聞くことはなかったし、さっぱりした性格の方だったので、手を休めることにしてからは躊躇無く手を休めることが出来ていたようなのですが、Aさんや、Bさんの場合は性格が内向的で、家庭内に問題を抱えており、その話題になる度に親指に力が入ってしまう点が違ってました。

 

 以前から治りの悪い痛みは無意識に患部に負担を与え続けているケースが多い印象を持っていたので、、悪いところに常に負担を掛けているような動作をしていないか詳しく聞き出すようにしているのですが、AさんやBさんの場合緊張すると無意識に親指に力を入れてしまう癖があることに気がつきました。この点に気がついて、お二人に時々親指の力を抜くように意識することをお願いしてから治り方がグンと速まりました。

 

 

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