花粉症

  • 2009.04.12 Sunday
  • 13:45
鼻汁、鼻閉、目の痒みを軽くする方法
自験例

今回は自分の経験談です。ちょっと専門的なところもあって鍼灸師仲間の情報交換的な内容ですが、うちのブログの読者は意外とこういった専門的な内容がお好きな人が多いようなので、あえて載せてみます。


実は私も花粉症である。

20数年前東京に住んでいるときに発症した。それまでは全く花粉症などとは縁がなかった。今になって思えば、不整脈が出るぐらいまで勉強しまくっていた時期だったので、疲労と環境が影響したのかもしれない。


現在は、一日中家の中にいる仕事なので、それほど症状は出ないのだが、日によって調子の善し悪しがある。もちろん、沢山の花粉にさらされれば症状は悪化するので、自転車で外を走るのより、自動車の窓を開けて走った後の方が症状はきつくなる。また、外的要因だけでなく自律神経の状態によっても随分影響を受ける。

例えば、疲労がたまっていると症状は強く出る。のんびりしているとあまりひどくならない。肩がこってくると悪化する。足が冷えても良くない。
時間に追われて仕事をすると鼻水は止まらなくなるのに、一段落するとすーっと楽になる。

以前花粉症を悪化させて鼻水が止まらなくなり、終いには鼻の粘膜がぶよぶよにむくんで全く鼻で息ができなくなったことがあった。何とかして鼻を通す方法は無いものかとあれこれ試しているうちに、鼻の頭を指で軽く掻くと一瞬すっと鼻が通ることを発見した。

そこで顔中掻きながら鼻の通りが良くなる場所を探したら、鼻の周囲から額の少し上のところまでのエリアにそうしたポイントが集中していることが分かった。

考えてみれば、鼻閉を治すツボとして有名な、迎香(げいこう) 印堂(いんどう) 上星(じょうせい)は全てこのエリアに収まっている。

どうも、ツボ反応は点と言うより面でも出るのか。と一人納得した。
こうしたエリアに出没しているツボを刺激すると瞬間的に鼻が通る現象は、その反応の早さと持続時間の短さから推察して、血管収縮の反射ではないかと思っている。ツボの刺激により反射で鼻粘膜の血管が一瞬収縮し、結果としてむくんで膨らんでいた鼻粘膜が少し引っ込むので鼻腔に隙間ができるのだろう。

指圧をするより軽くこする方が反応が出やすい印象があった。と言うことは軽い刺激の方が効くのかもしれない。以前運動選手用に鼻の上に貼るテープが流行ったことがある。鼻腔を開いて空気の通りを良くし酸素を多く取り込めるようにすることでパフォーマンスを上げるという触れ込みだった。使っている選手に聞くと悪くないという。

でも、悪くない程度だ。そのことに大した価値はないと当時は思っていたので、あまり積極的に使う気にはなれなかった。

しかし、息子が風邪っぽくなると喉や鼻に炎症を起こして腫れ、気道が狭くなるために寝ていて息が詰まることが多かった。親としては気が気でないので眠れない。身体を横にしてやって気道を確保してやらないといけなくなる。こっちも眠いので何かいい方法は無いかナーと思い、迎香(小鼻の脇のツボ)に円皮鍼を貼ってみようと思った。

だが寝ている子供の顔に小さいとは言え鍼を刺すのは難しく、だったら粒でいいだろうと、マグレイン(小さな金属の粒をテープで留める治療具)を持ち出してきて貼ってみた。心なしかいびきが小さくなってきて、次第にすーすーと空気が通る音に変わってきた。これで何とか私も眠れるようになった。(心配から解放されて)

以来、風邪っぽくなって息が苦しそうなときはマグレインを貼ってやるようにしている。効きは「だいぶまし」と言う程度だが、その簡便さを考慮に入れるとかなり使える。

先の鼻孔拡張テープは皮膚を引っ張って鼻孔を広げると説明されているが、ホントのところは血管反射を起こしやすくしていたのではないかと思う。



さて、今年も花粉症の季節がやってきた。私の鼻もそれなりに詰まり気味だし、くしゃみや鼻水も増えている。目も少し痒い。でも、まだ薬を飲むほどでもない。鼻の調子が悪い日はマスクをして仕事をしていれば何とかなる。ところが急に患者さんが立て込んできて時間に追われると、途端に鼻水が増えてしまった。

抗ヒスタミン剤を飲めば眠くなる。そこでマスクで隠れるのをイイ事に迎香にマグレインを貼ってみた。しばらくすると鼻水が減ってきて、時々出てくるものの、いわゆるランニングノーズ(鼻水が垂れてしまうほどの状態)にはならないで済んでしまう。効いてる感じだなー。と思っていたらお昼頃くしゃみ鼻水が強まってきた。マスクを取って鼻をかんだら片方のマグレインが剥がれていた。残りも剥がした途端鼻水が止まらなくなった。

慌てて新しいのを貼り直したら収まった。かなり良く効いているんだなと思った。このぐらい効くのなら、さっきから気になり始めた目の痒みにも効かないだろうかと思い、瞳子髎(どうしりょう)目尻の外側に貼ってみた。めがねのフレームで隠れるかなと思って貼っておいた。その日一日目の痒みもひどくならずに仕事ができた。

これは結構便利だ。二日ほどそんな事をしてたらあまり鼻も目も気にならなくなったので貼るのをやめた。

次ぎに待合室に入って来るなり大きなくしゃみをしている患者さんがいた。マスクもしているし、鼻水をすすり続けている。そこで、治療前に迎香にマグレインを貼ってみた。10分ぐらいすると次第に鼻水をすする間隔が空いてきた。そして治療が終わるころに、「先生これいいですね」と言われた。始めは気のせいかナーぐらいに思っていたのが次第に効いているんだと実感できたようである。

どうもこうした軽い刺激は血管を少し収縮させる方に影響を与え続けているようである。人間の鼻腔は一定の周期で交互に広くなったり狭くなったりを繰り返している。また、横になって寝ると上になった側の鼻の通りが良くなり、圧迫された側、(下になった方)は詰まってくる。これも自律神経の反射だ。

人間の身体が持っている生体リズムや様々な神経反射を邪魔しないながらもその振幅を小さくしたり、方向付けをする効果はこうした軽い皮膚の刺激は持っているらしい。

で、今も鼻と目にマグレインを貼ってこの記事を書いている。それなりに調子がいい。お困りの方はご相談下さい。

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