喘息発作

  • 2015.08.26 Wednesday
  • 23:51
50代男性

「喘息の発作を鍼で止められるか?」と電話で問い合わせがあった。
何で鍼で喘息の発作が止められることをこの人は知っているのだろうかと不思議だったが、「大丈夫ですよ」と答えると、なるだけ早くに治療して欲しいと言ってきた。
どうも忙しい身で病院に行ってる暇がない様子だ。軽い発作らしく、電話での話し声もそれほど苦しそうではない。もしかすると他の治療院で経験しているのだろうと推察し、治療を引き受けた。

2〜3週前から咳が出ているそうで、内科で点滴を受けたり薬をもらっているという。アレルゲンは、恐らく家で飼っている犬だろうと本人は言う。
週末帰宅する度に喘息発作を繰り返すそうだ。

これまで自分は鍼を受けたことはないが、母親がよく喘息発作を鍼で止めていたので、点滴をするより早く治まるだろうと電話を掛けてきたのだそうだ。

呼吸音を聞くと中等度の狭窄音(気管支が狭くなって呼吸の度にヒューヒューと音がすること)で息苦しそうだった。すぐにベッドに座椅子をのせてそれに腰掛けてもらい、孔最(こうさい)と合谷(ごうこく)と言うツボに鍼をして低周波を流した。

時々呼吸音の変化を確認しながらそれを続けると、次第にヒューヒューという狭窄音が減ってきて、呼吸がスムーズになってきた。約30分したらほとんど狭窄音が消えて呼吸が整った。

3日後にもう一度受診してもらったが、狭窄音は無く、呼吸は楽なままだという。痰の切れが悪いと言うので前回と同じ治療を10分やって、背中にある喘息のツボにお灸をすえ、自律神経の調整を図る治療をして終わりにした。

息苦しくてやって来た患者さんの呼吸をその場で楽にして帰すとき、鍼の効果の素晴らしさを実感する。



新米鍼灸師のための極意講座↓

治療のコツはコレ!

ぜんそく発作を止めるには西条一止先生の自律神経反応を利用した鍼の打ち方が速効します。
長座位で合谷、孔最のパルス1Hz20分以上発作が止まるまでです。長座位はベッドの上に座椅子を置いて座ってもらいます。本来は前処置としての治療があるのですが、発作を起こしている状態での来院なら、いきなりこの治療法を行います。

途中呼吸音を確認しながら経過を見ていきます。見事に発作が止まる様を確認する度に西條先生に感謝します。詳しいことは「臨床鍼灸治療学」西條一止著 医歯薬出版 をご覧下さい。

個人的な感想ですが、西條先生の功績が日本の鍼灸界では正当に評価されていないと思います。これまで、補泻の科学的解明に成功した人はいませんでした。最も根源的な問題を治療姿勢や呼吸のタイミングの違いで分けることが出来ると発見したのは特筆すべき業績です。

このことを西條先生が関わられた学校以外で教えているのでしょうか?西條先生の開発された治療法は当然スタンダードな治療法として位置づけされてしかるべきだと思います。

格言

西條一止先生の著書を読むべし

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