母指のバネ指

  • 2017.06.26 Monday
  • 12:05

50代女性

 

   介護の仕事をしているのだが、2~3年前から徐々に両手の親指を曲げ伸ばしする度にカクンカクンと音を立てるようになり、2ヶ月前からは痛みも増してきた。整形外科を受診しバネ指と診断され、ステロイドの注射を2回打ってもらったが、2~3日症状が軽いだけで治らず、それでダメなら後は手術しかないと言われ、仕事を休むわけにはいかないので鍼で何とかならないでしょうかと言って来院されました。

  

   左の親指は少し曲げ伸ばしが出来るものの、右はほとんど曲げることも出来ない状態でした。また、長いこと曲げていないので、親指の関節が硬くなりかけていました。まずは、親指にかかる負担を減らすため、生活上で痛いと感じる動作を洗い出したところ、タオルや布巾を絞る動作、洗濯ばさみをつまむ動作、ペットボトルを開ける動作が辛いことが分かりました。

  

   そこで、布巾の代わりにウエットティッシュを使うこと、洗濯ばさみを使わない干し方に変えること。ペットボトルを使わないようにすることなどの工夫をお願いしました。さらに、おうちでも患部をアイシングしてもらいました。

  

   1週間から10日に1回のペースで来院してもらい、鍼灸治療と関節のリハビリをしました。当初はゴミ袋の口が縛れない、ご飯茶碗や片手鍋を持つのが辛い、車のキーを回すのが辛いなどいろいろと痛い動作が多くありましたが、3回治療したところで指が曲がり始め、5回の治療で入浴中に左指が曲げられるようになってきました。

 

   9回治療したあたりで、指のサポーターを使うようになったら指のむくみが減って、曲げられる回数が増えたとおっしゃるので、鍼を打った後弾性包帯で圧迫しながらのアイシングを追加し、全身のむくみ対策として水分を取りすぎないようにお願いしたら、グンと症状が楽になり、右指も自力で曲げ伸ばしが出来るようになりました。
 

    途中美容室で雑誌を読んだ際、親指でページをつまんでいたために一時的に悪化したことがありましたが、順調に回復し12回目で左指がほぼ良くなり、15回目で右指も引っかからずに曲げ伸ばし出来るようになりました。3ヶ月ちょっとかかりましたが、その間仕事を休むことなく続けられました。

 

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腱鞘炎

  • 2015.10.22 Thursday
  • 23:30
50代女性

 左手首は8ヶ月前から、右手首は2ヶ月前から痛くなった。手を使わないと痛みはないが、手首が何かに当たると痛い。整形外科で腱鞘炎と診断され湿布と飲み薬、注射も受けたが変わらない。調理の仕事をしているので手を休められないと言って来院されました。

 傷んだ腱に鍼とアイシングをしてテーピングで固定したら半分ぐらいまで痛みは減ったものの、5日間治療が開いたらまた痛みが戻ってしまいました。

 そこで、仕事中は必ずテーピングをして仕事の後や帰宅してから手首を冷やし、夜は湿布を貼って寝ることを励行するように指示したら痛みは軽減し、ハサミも包丁も使えるようになりました。

 途中養生を怠たると痛みがぶり返すこともありましたが、約1ヶ月で七回治療して治りました。

 こうした慢性の痛みは、養生を愚直に守らないと抜け出せません。少し良くなると養生をサボっては痛みがぶり返すので、そのことを何度も繰り返し説明して厳重に守らせることが治す近道です。

腱鞘炎 

  • 2015.08.25 Tuesday
  • 18:05
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三十代女性


  

 一ヶ月前に出産し十日前から授乳時や赤ちゃんをだっこするときに手首が痛くなった。と治療に見えました。親指を立てる動作が一番辛く、利き手の右の方がよけいに悪いようでした。

 授乳やだっこの際の手の使い方を指導し、肩、背中、腕、手首と鍼治療して、手首のアイシングとテーピングをしたところ、二日目には腱の圧痛が1/3に軽減し、二週間で五回治療して良くなりました。

 新生児は首が据わっていないために、手のひらで頭を包むように支えて授乳する必要があり、その際親指を立てて頭を支えるのが自然なのですが、この状態を保ち続けているとすぐに親指の腱鞘炎になってしまいます。そのため、授乳中赤ちゃんの頭を支える方法を工夫して親指の負担を減らす必要があります。

 さらに、布巾を絞ったりする動作も悪化の原因になるので、ウエットティッシュを使うのも効果的です。

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手根管症候群

  • 2015.08.22 Saturday
  • 23:03
49才女性 
 
美容師さんですが、仕事が忙しかった一ヶ月前から右の指先がしびれ出し、夜中は痛くて眠れなくなってしまいました。内科から飲み薬をもらって飲んでも良くならないので、鍼灸治療を試したいと見えられました。

この方の場合は手首のところがむくんで神経と血管が圧迫される手根管症候群でした。バンバンに張っている腕の筋肉をほぐし、手首にお灸をすえてマッサージをしたところ、その晩から眠れるようになりました。

寝るときにホッカイロを手首に当てたり、家でお灸をすえてもらうようにしたらさらに良くなり、一ヶ月ではさみが持てるようになりました。
 

人差し指の痛み

  • 2014.02.06 Thursday
  • 15:38
人差し指の伸筋腱炎  60代女性  

 化粧でスプレーを使うことが多いせいか右の人差し指が痛いと言って治療に見えました。当初は人差し指を動かすと痛いと訴えて指を屈伸するので、手のひら側にある屈筋腱の腱鞘炎かと思い押してみると圧痛があったので、そこを目安に治療していたのですが一向によくならず、そのうち伸筋腱も痛いと言われて改めて痛いところを探ってみると、人差し指の背側腱上に軽い軽い圧痛が見つかりました。  

 ここは皮膚の下がすぐに腱と骨で鍼がほとんど刺さらないような場所なのですが、最も細い鍼を使ってその伸筋腱に刺鍼したら痛みが減り出し、6回治療して治りました。  

 人差し指の伸筋腱炎は珍しく、この方の場合伸筋腱上の圧痛や自発痛があまりはっきりしていなかったので、つい屈筋腱に目がいってしまいました。30年臨床をしてきてたぶん初めてのケースだったと思います。
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精神緊張とバネ指

  • 2011.07.18 Monday
  • 01:14

80代 女性

 

 2ヶ月前から左母指がバネ指になった、整形外科で注射を打ってもらっているものの効果なく、タオルを絞ると痛い。母指を曲げ伸ばしすると指の付け根でカクカク音がする。

 2年前に右母指がバネ指になって
整形外科で注射を打ってもらって良くなったが、今回はなかなか治らない。と言って治療にみえました。


 左母指の付け根を触ると、母指の屈筋腱が尖った小石がくっついたように腫れていました。

母指を少し反らして見ると、皮膚の下に尖った出っ張りがあるのが見ても分かるほどでした。

ただ、腫れているところの圧痛や、母指の屈伸による痛みはそれ程顕著ではありませんでした。

 
 治療は母指屈筋腱の緊張を減らす様に鍼を打ち、腫れている腱の上にお灸をすえました。

バネ指は指の使い過ぎだけでなく、包丁や箒の柄のような硬い棒状のものを握って腱がそれに当たり腫れてくるのも原因の一つです。そこで、硬いものに当てないように普段から注意するようにお願いしました。

 
 3〜4日間隔で治療したところ、3回の治療で手ぬぐいが絞れるようになってきて、5回目の治療の時には尖っていた腫れが丸くなり、7回目には母指の屈伸の際に聞こえたクリック音が小さくなり、8回目には母指球の緊張が緩み、2ヶ月弱の間に12回治療して良くなりました。トゲのように尖った腱の腫れ(こぶ)が無くなってしまったのには私も驚きました。

 

 この方(仮にAさん)を治療していて面白い現象に気がつきました。それは精神的に緊張する話題になると、傷んでる親指に力が入ってくるというものでした。Aさんの場合、家庭内に大きな悩み事を抱えていて、治療の度にその話題になって、私が聞き役になりながら手の治療をしていたのですが、治療中何度も親指に力が入ってしまうので、手の力を抜かせながら治療を進める必要がありました。

 この時同時進行でもう一人の方のバネ指も治療していたのですが(仮にBさん)。そのBさんの場合も家庭内の問題で毎回悩みを聞きながらの治療だったのと、治療中に親指が次第に中に入ってくる点がAさんと共通していました。


 一方3月1日付けでこのブログで紹介したバネ指のケース(仮にCさん)では、2週間で4回治療して効果が現れたのですが、そのCさんに比べて今回紹介しているAさんは症状が軽い割には治りが遅い印象を持っていて、その違いが何故なのかを考えながら治療に当たっていました。
 
 Cさんの場合、治療中悩み事を聞くことはなかったし、さっぱりした性格の方だったので、手を休めることにしてからは躊躇無く手を休めることが出来ていたようなのですが、Aさんや、Bさんの場合は性格が内向的で、家庭内に問題を抱えており、その話題になる度に親指に力が入ってしまう点が違ってました。

 

 以前から治りの悪い痛みは無意識に患部に負担を与え続けているケースが多い印象を持っていたので、、悪いところに常に負担を掛けているような動作をしていないか詳しく聞き出すようにしているのですが、AさんやBさんの場合緊張すると無意識に親指に力を入れてしまう癖があることに気がつきました。この点に気がついて、お二人に時々親指の力を抜くように意識することをお願いしてから治り方がグンと速まりました。

 

 

ばね指

  • 2011.03.01 Tuesday
  • 21:56
 

50代女性

 

20日前から急に両方の親指の付け根が痛くなり、整形外科で腱鞘炎と診断され治療を受けても治らないので、1週間後には手術をする事になっている。何とか手術をしないで治せないだろうかと相談されました。仕事柄、手を酷使したのが原因ではないかとの事でした。


左は完全なバネ指で、親指の付け根の健が腫れ、こぶになって指の曲げ伸ばしをするとガクンと言って強い痛みを伴っていました。
ご本人は断り切れずに手術を承諾したものの、できれば手術をしないで済ませられないものかと焦っており、ちょっとしたパニック状態でした。

1回目の治療では親指を曲げる筋肉に鍼を打ち、患部のアイシング(アイスノンで冷やす)
と、親指の動きを少し制限するテーピングをして、自分でもやるように方法を指導しました。しかし、2回目の治療にみえたときに、指の痛みは全く変わっていませんでした。

そこで、アイシングとテーピングをどんな風にやっていたか詳しく聞くと、
テーピングの巻き方が違ってたうえに、アイシングの回数も不十分でした。


先ずはご本人が軽いパニック状態にあることを指摘して、治す期限を区切ってしまうとかえって緊張して痛みが強くなり、治りも遅くなるから、先ずは落ち着くこと。そして、アイシングとテーピングを私の指示に通りに励行することをお願いし、同じように鍼治療をしました。


すると3回目にはパニックも収まり、冷静に少し良くなってきていることを実感できるようになってきたので手術をキャンセルして
鍼治療に専念しました。


2週間で4回治療したところで左の指の痛みが治まり、親指を曲げて伸す際の抵抗もなくなりました。


左をかばって右を使いすぎたせいか今度はかえって右親指の方が痛くなってしまったので、

同じような治療を継続したところ、治療開始約4週間、8回の治療でようやく右の痛みも減り始め、最終的には40日間で11回治療して両方のバネ指が治り、手術も回避できました。

 

手のしびれ

  • 2008.08.20 Wednesday
  • 10:11
手根管症候群
66才 女性

当初は背中の痛みを訴えていらしたのですが、一回の治療で背中の痛みが7割ぐらい楽になったので、だったら夜中両手がしびれるのも治せるかと聞かれました。

電話の受話器を握っててもしびれることがあるのと、両手のしびれは明け方に多い事、起きて手を振ると治ること等から手首のところで神経と血管が圧迫されて起こる手根管症候群だろうと推察しました。

典型的な例は手首のところを叩くと手のひらにビリビリとした痺れ感が起きるのですが、この方の場合軽かったのでその所見ははっきりしませんでした。

こうした手のひらのしびれは手の使いすぎで起こるのが主で、この方の場合は編み物が原因のようでした。

使いすぎで張った腕の内側の筋肉を解し、手首の血流を良くするように治療し、夜間の手首の血流を保つために伸縮性のテープを手首に貼るように渡しました。

9日後に見えたときにはテープを貼ると痺れはでないようだが、数日分しかなかったので症状には波があるとのことでした。
いつもの治療と、4日分のテープを渡したところ、1週間後に見えたときには次第にテープを貼らなくても痺れがでなくなり、夜ぐっすり眠れるようになったと喜ばれました。

その後は草むしりなどで手を使いすぎると少し痺れがでるものの、すぐに治まるようになりました。

親指付け根の痛み

  • 2007.10.26 Friday
  • 00:19
span style="color:#0000FF">70代女性

雑巾を絞る時や、大きなビンの蓋を開けるときに右親指の付け根に痛みが走る。整形外科を受診したら疲れだろうと言われ、痛み止めとシップを処方されたが効果がないと言って治療にみえました。

痛みを訴える場所は親指の腱鞘炎の好発部位でしたが、それらしい所見はなく親指の付け根の関節に圧痛が見られたので、関節が傷んでの症状のようでした。

この方は長年裁縫仕事で、右の親指に力を入れることが多かったため親指の関節(第一手根基節関節)が早く変形(関節軟骨が磨り減る)したのでしょう。

関節をアイシングしてから周囲に鍼をして直流電流を流したら痛みが減りました。2診目からは関節の動きを制限するようなテーピングを貼ったところ、痛みが減りだし、一月半で9回治療して痛みは治まりました。
親指用のサポーターよりもテーピングの方が効果は高かったようでした。

ご本人は悪いところがはっきりしたので、当初の広口ビンの蓋を開けたり、雑巾を絞るような動作はやらないようになりました。

テーピングの仕方をイラストで紹介しましょう。
幅38ミリ固定用テープなら縦半分に裂いて使うとちょうど良い幅になります。
コツは親指を開いた状態で巻く事。巻き始めは手のひら側の丸印のところにテープをのせ、図1のように両方向に貼っていくとうまく行きます。


OA病

  • 2006.06.15 Thursday
  • 13:16
41才 男性 
  十年ぐらい前から机仕事で疲れると首や背中がこってジリジリと痛くなり頭痛も起こす。ピリピリとしたしびれを両手に感じる。特に起きがけがひどい。最近は一日中つらい。と言って治療に見えました。

手のしびれは手首の所で神経と血管が圧迫される手根管症候群という病気で、肩こりが悪化して頭痛を起こしていたようでした。二回治療して手のしびれも肩こりも良くなりました。

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