ストレスが解消しないので気分も姿勢も変わらない時は?
そんなときは良い解決策があります。
認知行動療法です。
最近医学界でも話題になっている心理療法で、やり方は簡単で即効性が高い方法です。
人にとってストレスは、生きていく能力を高めるのに重要な役目をしています。しかし、これが過度に加わって処理できなくなると心を蝕み、心理状態に影響し悪い姿勢を引き起こします。これに不安が加わると、脳は苦痛に過敏になり原因不明の痛みや体調不良を引き起こすことになります。
しかし不安やストレスはとらえ方によって軽減することが可能です。安定剤を飲むほどではない日常のストレスや不安を和らげる上手い方法は改めてご紹介します。
他にもあった慢性疼痛の原因! 無意識で悪さをする厄介者
話を元に戻し、姿勢は良くても、一部の筋肉だけを無意識で緊張させて慢性的な痛みやしびれに悩まされている人も多いものです。人によって様々なパターンがあります。ある人は頚を決まった方にかしげる癖があったり、片足をぴんと伸ばしたままでいる人もいます。こういう人は仰向けにして膝の下に枕を入れると、かかとがベッドから浮いたままになり力を抜いてかかとをおろすことができません。
腕を緊張させる人も多く、力を抜かせておいてその人の腕を持ち上げ手を離すと、下に落下せずに腕がそのままの位置にとどまっている人もいます。いくら力を抜いたつもりでやっても結果は同じです。肘の痛みを訴える人で、常に肘を伸ばして突っ張らせている人がいます。以前紹介しましたが、バネ指や腱鞘炎の人で治りが悪い人は、いつも無意識で痛い指に力を入れている人です。
決まった側の肩こりを訴える人をうつぶせに寝かせてみると、こっている方の肩に力が入っているのが観察されます。私の手で肩を下げてもまたすぐに肩が上がってくるのですが本人は無意識です。このように、
人は脳を興奮させると無意識に身体のどこかに力を入れて筋肉を緊張させる癖を持っています。これが慢性の痛みやしびれの原因になることも多いのです。
姿を見せず遠くに痛みを飛ばすやっかいなコリ
こうした癖で四六時中緊張を強いられている筋肉には、痛みを誘発するトリガーポイントと呼ばれる特殊なコリを形成しやすくなります。これも検査では分からない慢性疼痛原因の一つです。
トリガーポイントは不思議なことに遠くに痛みを飛ばすという特徴があります。たとえば後頭部の下にある筋肉が凝ってトリガーポイントができると痛みは目の奥に飛びます。さらにおしりの筋肉が凝ってトリガーポイントができると下肢の後側に痛みが広がります。これらの痛みは痛いと感じるところを治療しても効果はありません。元になるトリガーポイントを探し出してそこに治療を加えなければ効かないのです。
こうしたやっかいなコリを作り出す癖は脳が緊張したときにだけ起こる反射なので、意識に上ることはまず無く、発見しづらい原因です。症状と所見から推察して治療者が指摘してあげることで癖の存在に気がつくものです。
癖に気がついたら、その都度仕草を止めるようにするだけ症状がグンと減り、治療効果も持続します。
苦痛を和らげる行為が一転悪者に。その黒幕とは?
このほかにもまだまだ慢性痛の原因になっている黒幕がいます。人は痛み、しびれ、コリなど身体に異常を感じるとその場所を手で触って悪いところを探ろうとします。さらに揉んだりさすったりしてそれを紛らわそうともします。加えてその場所をストレッチして心地よい刺激を与えようとします。これらは
無意識で人間がする苦痛の回避行動です。
実際こうした行為は神経や筋肉の様々なメカニズムによって一時的に苦痛を和らげる効果を持っています。しかし、ここにストレスという精神的な問題が加わると、話は一変してしまうのです。
精神的ストレスは脳を過敏にして苦痛部位を刺激する行為を過度に繰り返させるようになります。その結果、組織に炎症を起こして症状をこじらせてしまいます。こうした人は来院した際にしきりに気になる部分をいじっているものです。その仕草だけで痛みの犯人が分かります。
刺激を止めさせて治療すればあっさり治ってしまいます。
しかしこれが遅れると
今度は痛みが脳に記憶されてしまい、傷が治っても痛みは残ることになります。これも検査に引っかからない慢性疼痛の原因です。
このようにストレスは人の脳に影響して姿勢を崩し、様々な苦痛を生じ、脳を過敏にして刺激させて症状を悪化させ、しまいに痛みを脳に焼き付けて検査に引っかからない慢性疼痛を作り出します。誠にやっかいなものです。